800年受け継がれる山中和紙——紙漉きを学びに山中工房へ

山中工房さんホームページ
https://hidakawaisanchuwashi.jimdofree.com
岐阜県飛騨市河合町に、800年以上にわたり受け継がれてきた手漉き和紙「山中和紙」があります。
今回、その山中和紙を作られている山中工房さんを訪ね、紙漉きについて学ばせていただきました。
私の父が飛騨出身ということもあり、昨年から飛騨護國神社へ作品を奉納させていただくなど、飛騨とのご縁が少しずつ深まっています。
そのご縁のなかで山中和紙を知り、
「この土地で生まれた紙に、いつか墨で描いてみたい」
と思うようになったことが、今回訪問したきっかけでした。
山中工房では、柏木さんから、主な原料となる楮のこと、楮を刈り取り、皮を剝ぎ、繊維を取り出していく工程、そしてトロロアオイから作る「ねり」の役割など、和紙が一枚の紙になるまでのお話を伺いました。
実際に紙漉きも体験させていただきました。

水の中で揺れる楮の繊維が、職人の手の動きによって少しずつ重なり、一枚の紙になっていく。
普段、絵を描くために使っている和紙が、どれほど多くの時間と手仕事を重ねて作られているのかを、あらためて感じる時間となりました。
山中和紙は、飛騨の豊かな水と澄んだ空気のなかで生まれます。
柔らかな生成りの色合いと、手に取ったときの温かさ。その一枚一枚に、この土地の風土と、人の手の記憶が宿っているように感じました。
2027年3月には飛騨の町の博物館にて個展を開催させていただく予定です。
その会場では、山中和紙に描いた作品も、いくつか展示したいと考えています。
飛騨で生まれた紙に、墨で何を宿すことができるのか。
紙と向き合いながら、新しい作品を生み出していきたいと思います。
山中工房の皆さま、貴重なお話と体験をありがとうございました。











